自転車でのお出かけ、大人はこどもの前後ろどちらを走る?

子育て

小1の娘が補助輪なしの自転車に乗り換え。
今までは家の周りだけで遊んでいたけれど、一気に行動範囲が広がった。

自転車に乗りたい気持ちが高まっているので、この機会に少し遠い公園や学区外の習い事にも一緒に行っているのですが…そこで気づくわけです。

公道に出ると危険なポイントが多い!

そんなポイントに気づけたのが、大人がこどもの後ろを走行した時でした。
なぜ前を走った時には気づけなかったのか。
大人が後ろ走行する時のメリットデメリットもあわせて考えてみました。

前提として

そもそも「大人が前」じゃないと危険という時があります。

こどもが初めての道、まだ慣れていない道を走る時。
進む道順を知らない時、迷う時には必然的に大人が前を走ります。

道に慣れてきた。
迷わず進める。
必要時には減速して止まれる。

この状態になって初めて、こどもが前を走れると思っています。

大人が前だとなぜ気づけない?

後ろの様子が一瞬しか見れないから。
大人も自転車走行中なので、振り返りたい気持ちはあっても頻繁には後ろを確認できません。
ましてや、自転車に兄妹を乗せている時には振り返っても見えないこともあります。
もう一人の子の安全もあるので、危険な運転はできません。

大人が後ろ走行

メリット

・こどもの様子とあわせて周囲の様子にも目を向けることができるので、危険に気づきやすい。

・こどものスピードに合わせることができる。

・「止まって」「もう少し左に寄って」など後ろから声掛けができる。

・声掛けを減らしていくことで、こどもが自分で危険を判断できるようになり一人走行に移行できる。

デメリット

・こどもが後ろを振り返る可能性がある。

・出会い頭や交差点(信号がない交差点は特に)前からくる危険への対応が遅れる。

乗りはじめた子の危険ポイント

わき見運転

見たことのない光景、珍しい光景に目を奪われやすい。
救急車やパトカーが近くを通るとそちらに目線がいくため、注意力が落ちます。

娘も例にもれず…
急に大きな声が聞こえて、見ていた先は中学校のグランド。
お兄ちゃんお姉ちゃんの部活動をする姿に目を奪われ、自転車は斜め走行に。
歩道から車道に進入してしまい、慌てて「危ないから左に寄って」と声掛けしました。

車との距離感

交差点で止まっている時

横断歩道を待つ位置が歩道の境目ギリギリ。
歩道の中なのですが、車と自転車の距離があまりに近い。
すぐに進めるようにと待つ前のめりな姿勢がかえって危ない。

車が勢いよく前を通り過ぎて危ないから
→もう少し後ろに下がろう

と理由と方法をセットで説明しました。

狭い道で前から車が来た時

その場で両足をついて止まってしまう。
大人であれば自転車を漕ぎつつ隅に寄ることができますが、乗りたてのこどもは難しい。
前から車が来たなと思っているとその後にはもう車が接近している。

自転車から降りる方が身動きが取りやすいから
→自転車を降りよう
転ばないように(転倒などの危険も防げるから)
→自転車をひいて歩道の隅に寄ろう

時間が経ってからだとその状況をこどもも忘れてしまうので、車が通り過ぎたすぐ後に今どうしたらよかったか?とその理由をセットで伝えました。

ななみさ
ななみさ

我が家でも何度か伝えているうちにこども自身が事前にこの場面は危ないかもと気づけるようになってきました。

安全に乗るために

交通ルールを確認する

自転車は道路交通法上「軽車両」の位置づけです。
歩道と車道の区別があるところでは、車道が原則
左側に寄って1列で走行します。

13歳未満のこどもが自転車を走行する時には、例外で歩道も認められています
ただし、あくまでも歩道は歩行者優先
自転車が歩道を走行する時には、車道寄りの部分を徐行しなければいけません。

声掛けする

娘との自転車走行で思うことは、道の形状によって安全度が変わるということです。

歩道がぼこぼこしていたり、道が狭い時はむしろ車道の方が安全に走れることもある。
このパターンなら歩道。
でもこっちのパターンなら車道。
と大人は瞬時に判断していますが、こどもにとっては自転車走行と状況判断を同時にすることは難易度が高い。

走行に慣れていないこどもにとっては、まずは安全に自転車を乗りこなすことが大前提。
そのため、判断が難しいうちは大人が声掛けして誘導することが必要と感じます。

ヘルメットをかぶる

ヘルメット着用 頭を守る

自転車走行時のこどものヘルメット着用は努力義務です。
法的な拘束力はありませんが、装着するよう努めなければならないこととして定められています。

道路交通法の改正(令和5年4月1日施行)により自転車走行時のヘルメット着用は、こどもだけでなくすべての年齢で努力義務となりました。

自転車のメンテナンスをする

定期的な空気圧の確認。
パンクの原因の多くはタイヤの空気がなくなっているから。
自転車に乗らない時でもタイヤからは自然に空気が抜けていくので、使用頻度にかかわらず定期的に確認をしましょう。

また、劣化を防ぐために外に置いている自転車にはカバーを掛けるなど雨やほこりから自転車を守りましょう。

我が家が自転車を買い換えた要因もパンクでした。
こちらの記事でまとめています。

まとめ

大人が後ろを走行するメリットは、こどもの自転車の乗り方だけでなく周囲の状況も確認できる点にあります。
自転車に乗っていて親が危険と感じても、それをこどもが自覚していないこともある。
その場合にはまた同じような場面に遭遇しやすい。
もし危険な場面があれば、どうして危険か?安全に乗るためにはどうしたらよいのか?をこどもに具体的に話すことが安全への第一歩と感じます。

大人が前、後ろどちらを走るかは「走行条件」と「こどもの性格」にもよると思っています。
歩道が広い道なら大人が後ろ。
信号までの距離が長く、交差点が少ないなら大人が後ろ。
でも道が狭く交差点も多いのなら大人が前。
こどもがスピードを出し過ぎてしまうのなら大人が前。
というように。

我が家でも走行条件によっては大人が前に出ることもあります。
後ろについている時でも、必要によっては前に出られるように距離をあけずについています。
こどもが安全にそして楽しんで自転車でお出かけができるように、あと少しの間は一緒に走行していこうと思っています。

ななみさ
ななみさ

今はこどもの送り迎えで1日に何度も自転車に乗っています。
こどもが大きくなったら、この時間もかけがえのないものになるのかなという思いで日々奮闘しております。


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