保育士試験の実技は音楽、造形、言語どれを選ぶ?分野を変えた理由とは

保育士試験
保育士試験受験歴
  • 20代で3回受験(筆記合格・実技不合格)
  • 令和5年前期(筆記合格、実技不合格)
  • 令和5年後期合格(地域限定保育士試験実技講習会受講)

実技試験は合格率が8割前後と言われていますが、恥ずかしながら私は大苦戦。
そのため、どうやったら実技で合格できるの?
と思われる方の気持ちが痛いほどわかります。

私が1回目(言語・造形選択)から2回目(音楽・造形選択)で分野を変えた理由分野選びで重視したポイントを下記にまとめてみました。

選択に迷われている方はぜひ参考にしてみてね。

分野を変えた理由

好きを活かしていなかったから

1回目の受験時。
ピアノは家にない。
練習出来る環境ではないから音楽は外そう。
申請は造形と言語でとすぐに決めました。

でも、今思うとこの選択は失敗でした。
なぜなら

  • 事前の情報収集を真剣にしていなかった。
  • どの分野を選んでも大差ないと思っていた。
  • 幼少期のピアノの経験を活かそうとも思わなかった。

ピアノがないなら「キーボードを買う」「ピアノのレンタルルームを利用する」などの選択肢もあったのに、当時の私はそこまでしなくても良いのでは?と思っていました。
まわりの情報を自分事として捉えていたなら得意な分野を活かすこともできたのに、私にはどの分野を選んでもそう変わらないだろうという思い込みがありました。
実技は合格率も高いので、言語・造形の2分野でも少し練習したら受かるものと。
そのためピアノの経験は活かさなかった。

3年目の受験でチャンスはこれが最後!と頭では分かっていたのですが、ほとんど対策もしていなかった。
その当時社会人1年目だったこともありますが、受かりたいという熱意が薄くなっていたことが行動出来ない要因でした。

ななみさ
ななみさ

どの分野もそれなりに練習が必要になるから、得意なことや好きなことがあれば有利だよ。
チャンスは活かして!

分野選びで重視したこと

好きを活かす

1回目の失敗があったからこそ、2回目は音楽を選択
ピアノの経験を活かそうと思いました。
そのためにしたこと。

  • 環境を整える
  • 周りを巻き込む

環境を整える

環境を整えるために具体的にしたこと3つをご紹介します。

  • キーボードを知人から借りる。
  • 保育士試験対応のピアノ教室に通う(試験までの1カ月限定)。
  • ピアノのレンタルルームを利用する。

毎日の練習はキーボードで。
試験までの1カ月はピアノ教室に通い、弾き方、姿勢、声の出し方を客観的に見ていただきました。
レンタルルームでも自分の演奏を撮影して確認。
1回目のことがあったので、思いつく限りのことをしました。

周りを巻き込む

我が家は3姉妹なので、音楽が流れると誰かが歌い出したり踊り出したりするんです。
そして、1人がすると真似してみんなする。
これがピアノ練習には最適でした。

練習に使っていた書籍「保育のうた155」には、娘達が知っている曲が多数収録されていました。
園でよく歌われる「朝のうた」「おかえりのうた」。
それから季節の曲も。
代表的な曲を弾きつつ課題曲を練習。
予想通り、キーボードに合わせて娘達が歌を歌ったり手を叩いたりしてくれたので、自然と弾くことが習慣化され指を動かすことに慣れていけました。

ななみさ
ななみさ

好きを活かすことで、もう1つの分野にかける時間も増やすことが出来るよ。
これは好きに入る?経験といってもいい?と思うことでも、それが分野選びには重要になってくることもあるよ。
今までの経験をよく振り返ってみてね。

努力できる分野を選ぶ

造形は1回目に引き続き選択しました。
その理由は下記の3点からです。

  • 伸びしろがあると思った。
  • 色合わせが好き。
  • 少しだが現場経験があった。

伸びしろがあると思った

造形の合否のポイントを本やネットで調べた時に、場所(屋外・屋内・ホール等)人(先生・こども)のパターンを事前に決めておくことで、お題が変わったとしてもある程度対応できるのではないか?と感じていました。
前回はまともに練習すらしていなかったので、練習することで結果も変わると信じていました。

ななみさ
ななみさ

伸びしろと良いように解釈していたけど、絵心がなさ過ぎて初めの頃の作品はひどいものだったよ。造形のパターン(構図・下書き・色塗り)をつかむまでにも時間を要したよ。

色合わせが好き

造形とは関係がないかもしれませんが、洋服の色合わせが好き。
子どもの洋服合わせも好きで、長女には「これも似合う!これもいいね!」と買いすぎてしまった過去があるくらい。
料理をする時にも緑が少ないから入れよう!など栄養面からというより彩りで献立を決めるタイプなので。
色塗りに関しては苦にならないと感じていました。

現場経験があった

園での勤務経験が少しあり、設定保育などのイメージはしやすかったです。
ただ私が受験した令和5年前期のお題は、「雨の中での子どもと保育者の様子」だったので、現場ではない場面設定に対応できずでした…

自信のない分野は選ばない

私は言語は2回目外しました。
言語を選ばなかった理由はこれに尽きます。

  • 緊張しやすいので

緊張しやすいので

言語は1度目の受験の記憶が「緊張した」しか残っていませんでした。
素話の練習をすることで、お話を読むことには慣れると思いました。
ただ「緊張」に関しては試験までの期間で克服できるものではない気がしました。
人前で話すことに慣れているかは今までの経験値ですよね。

こどもの前なら仕事柄慣れていたんです。
ただ、こどもに見立てるとは言い試験は大人相手…。
面接のように立ち居振る舞いも見られることで、私は余計にお話しがぎこちなくなりそうと感じました。

ななみさ
ななみさ

自信がないと一言に言っても、ただ慣れていないだけの分野もある。
実技試験までの期限が決まっているので、それまでに克服できる分野なら選択する価値はあるよね。

その他の選択肢

地域限定保育士試験

私は地域限定保育士試験の実技講習会受講で合格できました。
実施する時期や都道府県は限られますが、もし実技の分野選びで迷われている方には、「地域限定保育士試験」の選択肢があることも知っていただけたらと思います。

今後、地域限定保育士試験の実施が全国に拡がるという動きもあります。
制度の動向に注目ですね。

参考:国家戦略特別区域法第12条の5

まとめ

1回目から2回目で分野を変えた理由は好きを活かしきれていなかったから。

そんな経験から2回目は分野変更。
結果は不合格で大変悔しい思いもしましたが、その時出来るベストの選択をしたと今でも思っています。

申請前には自己分析&情報収集。
時間があれば、分野ごとに試験内容を試してみるのもありだと思います。

  • 自分の好きなこと、得意なことの振り返り。
  • ネット、書籍等で実技試験の流れやそれぞれの分野の特徴を確認。
  • 3分野を試してみる。

分野選びで重視したポイントは

  • 好きを活かす
  • 努力できる分野を選ぶ
  • 自信のない分野は選ばない

自信のある分野や好きな分野で選べたら一番良いですよね。
でももし選べない場合は、努力できる分野選びをおすすめしたいです。
実技試験を2回受験してみて、どの分野を受けるにしてもある程度の対策は必要と感じました。
例え慣れていなくても、もし努力できる分野なら合格に近づけると私は思います。

ななみさ
ななみさ

後悔ない分野選びができますように!

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